ダウンスケーリング

 

概要

本技術は集計された統計情報から、より細かい区分の統計情報や集計前の個票データを逆推定する技術です(特許取得済)。本技術によって公開される統計情報の単位に依らず、任意単位で集計し、データ解析やグラフ表示を格段に高速化することが可能となりました。マイクロエリアレポーティングサービスにも活用されています。    

背景

地理情報データはその特性上、時間的・空間的粒度が細ければ細かいほどより解析の幅と深さが広がります。その一方でプライバシー上の問題や網羅的なデータ取得難易度の高さにより、自由に扱えないことが少なくありません。数年かけてようやくデータが蓄積したのに、適応するデータが不足するためにデータ解析やデータ活用サービスを期待していた結果まで至らなかったということは決して少なくありません。本技術は地理情報データがより解析・活用されやすくすることを目的に生まれました。

集計された統計情報の例(国勢調査 小地域統計)

 

由来

もともとは気象分野において、将来の気候変動をモデル化したGCMs(Global Climate Models)によって作成されたマクロな予測結果を、精細化して地域に適合するための技術です。マイクロベースではこの技術を、統計情報に応用できるように独自に発展・改良した技術となります。