代表取締役CEO 仙石裕明

Hiroaki SENGOKU, Ph.D

2014年 東京大学大学院新領域創成科学研究科博士号取得。位置情報データを活用したビジネスプランを立て、第7回キャンパスベンチャーグランプリテクノロジー部門優秀賞受賞。2013年 博士課程在学中に研究内容を軸に起業。2009年 慶應義塾大学環境情報学部卒業。SFC AWARD受賞。個人的に主催するSengokuLABにて起業家志向の学生と研究活動に従事。 東京大学空間情報科学センター客員研究員。NPO法人伊能社中理事。 シムシティおよび地図系データオタク。

メッセージ

シムシティ(Sim City)をご存知ですか?そうそう、あれです。ざっくりと言えば市長になってまちをつくるゲームです。私はリアルなシムシティの実現に向けて、博士課程のときから研究の事業化に取り組んできました。ああ、ゲームをつくっているんですねとよく言われます。そうです!とも言いたいところですが、違います(笑) 私が目指すシムシティとは、現実世界の需給マッチングシステムです。人口集中・過疎化、交通渋滞、待機児童、言い出すときりがありませんが、需給バランスに関わる社会問題であり、近年になって特に顕著になってきた問題といえるでしょう。技術の進歩や法制度の改善等、日々社会は発展し、より自由な生き方が可能になってきています。しかしながら、社会全体としてこの変化についてきているかといえば、決して十分とは言えないでしょう。 そこでリアルなシムティの登場です。シムシティのようにシミュレータを通じて将来の姿をかたちづくることができたならば、需給のバランスがいつ崩れるのか、またいつバランスが良くなるのかなど事前に察知してまちにフィードバックさせることができるでしょう。とはいえ、まだまだ実社会の事象はビッグデータの時代と言われる今日においてもまだまちというリアルな世界ではデータ化されていなかったり、明らかにできていないことが多く残っています。シムシティをはじめる以前に、都市をデータで捉えられるようになることが第一であり、これまでこの過程に力を割いてきました。 産業界では実業としてサービスや製品を供給し続けています。しかし、人々の問題意識や関心から構成される需要は時代に合わせて目まぐるしく変わり、不確実な情報が残ります。十分な供給体制を時代に沿って実現できないという状況が依然として続いているように思います。 市長に限らず、まちづくりの担い手であれば不幸なまちはつくりたくないでしょう。エリアとしてのトータルな価値・魅力を高める組織や、自社サービスや製品を通じて住みよく、活力に溢れる空間をつくっていこうする組織こそがリアルなシムティでいうところの市長に当たります。私達はそういったリアルな市長を支援するリアルなシムシティの開発に挑戦していきます。  

技術資料